新世紀の流行歌

MEITEI  lyrics : 宏川露之 / ein himinn
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酩酊 酩酊 溺れそうなほど
酩酊 酩酊 抱きしめて

メーデー メーデー 嘘も注ぎ足して
メーデー メーデー 飲み干して

見慣れた夜に なんとなく別れを告げた
首都高速から 見下ろす僕たちの影

次から次に生まれてく いろんな愛に異論はないけど
誰も彼も得意げな顔して 錆にまみれた愛を謳ってる
君の語った大層な「愛情」は どこかで聞いた歌のサビのよう
「好き」とか「君は綺麗だ」なんて皮肉だね

パッパラ パッパラ パララララ
こっちの水は甘いぞ
パッパラ パッパラ パララララ
老いも若きも 善い! 酔い! ヨイ!

酩酊 酩酊 自意識 薄め
酩酊 酩酊 掻き混ぜて

メーデー メーデー 安い心
メーデー メーデー 吐き出して

だから、雪に降る ぼくらが泣いていたように
ずっと昔から決まっていたみたいに

なんちゃって

ランララ ランララ チャララララン
あっちの歌は古いぞ
ランララ ランララ チャララララン
流行り廃れて ポイ! ポイ! ポイ!

酩酊 酩酊で

もう一杯

メーデー メーデーで 
メーデー メーデー 善い! 酔い! ヨイ!

酩酊 酩酊 恥も重ね
酩酊 酩酊 戯れて
メーデー メーデー ひどい粗相
メーデー メーデー 吐き出して

てんで てんで ダメな僕も
現世 転生 掻き混ぜて
メーデー メーデー 不味い命
メーデー メーデー 飲み干して

ぐるぐるまわるこのせかいで
おどりつづけるきみはきれいだ
えんもたけなわではありますが
こヨイはここらでおひらき

ユキニフル Ikuha’s Playlist ver. lyrics : 宏川露之
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深夜の駅に雪は変わらず 乾いた喉は返事もできず
明け方までここで消えた思い出と 何もないまま今日が過ぎていく

あの日 君が言った
「後悔すらもできないときがきっとくるから」
その前に全てを伝えようとしても 来てくれないから街は遠のく

冷たい風がぶつかる路地を眺めて 仕方ないなと季節につぶやいた
融けない雪に感傷はないけど ただ嫌うだけ

だから、雪に降る ぼくらが泣いていたように
ずっと昔から決まっていたみたいに
街灯に照らされて淡く光る 真夜中をひとりきり

寂しい都市に居座っている 凍った足元 暗い工事現場
コンビニの明かりが無愛想に照らして 携帯の電池は無くてお別れ

アラームにした好きな音楽を聞いたら 恥ずかしいくらい涙がこぼれた  
誰でもいい この綺麗な声に謝ろう

だから、雪に降る ぼくらが傷ついたように
ずっと昔から決まっていた昨日も
街灯に照らされて淡く映る 真夜中をひとりきり

朝が来る前に 星空も見えないくらいだった
ぼくらの未来が そっと降り止んだ
まだ微かに残る 君の温もりさえも全て 払うように
立ち止まる風景の色を変える 

だから、雪に降る ぼくらが泣いていたように
ずっと昔から決まっていた 戻れない あの日にだって

雪に降る 
ぼくらが生きてきた過去も覆い
ずっと昔から決まっていた未来も
街灯に舞い上がり生まれ変わる
真夜中をひとりきり

キカイの街
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レエゾン・デエトル lyrics : 宏川露之 / ein himinn
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夜の風が凪いだ ネオンの青が瞬く
無神経な僕ら この街によく似ている

激化するアンドロイズム 理想から遠い彼方へと
やがて置き換われば 尊厳の価値は もう安くない
不自由な人生 繰り返す 機械じかけの都市に
剥き出しのまま 零れ落ちる 赤子のような
存在の証明

君が生まれた その命ひとつの意味を纏って
変わりゆく風景 そこに僕らの居場所なんてない 
だから嘆いて

夜の鳥が啼いた 応えはいつも同じだ
未完成な僕ら その声によく似ている  

堕落するヒューマニズム 現実が僕を取り囲む
いつか報われると 信じた仲間は もう動かない
不確かな感情 廃棄済み 死体だらけの墓地に
飾り立てても 浮かび上がる エゴにまみれた
存在の亡霊

僕が失くした この命もどきの意味を捜して
ありふれた人生 それに僕らの当て所なんてない
神を呪って

夜の風が鳴いた ネオンの青が消えていく
不完全な僕ら この街に刻む 
存在の証明

空の心も 涸れた涙も 僕を創った 
存在の証明 

君が生きている その命唯一の意味を遺して
変わりゆく風景 そこで僕らが歌う理由は
存在の肯定

僕が生きていく この命最期に意味を宿して
戻れない人生 ここに僕らの居場所なんてない 

だから抗え

夜と雨の間に lyrics : 宏川露之
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風邪をひいたみたいだ
なんて言えたらよかった

雨宿り代わり 夜半 図書館に一人
解体を待つ 建物はひどくかびくさい
 
そこで読んだ一冊が 心の在り処を語っていたんだ
訳のせいかも知れないが 駄作すぎて笑えたんだ

風邪をひいたみたいだ
なんて言えたらよかった

僕の中に潜む 気の触れた考えは
全て正常な僕の 理想論に他ならないが
生きていたいとは つゆも思わないくせに
認められたいとは思う なんて無様な背信だ

らしくない感情 からの避難経路は絶たれ 
かなわない幻想 抱え沈む幽霊は誰
響かない心臓 巡る血の紛い物は枯れ
瞬いた閃光 眼の端がかすかに捉えていた

風邪をひいたみたいだ
なんて言えたらよかった

熱を帯びた肢体 電子的な摩擦に由来
まるで頭痛みたい 何かに堪えながら地下に降りる
隅に横たわる 腐食した「機械」を見つけた
僕は手を重ねた ただそれしかできなかった

似せた肌 熱伝導 温度以外、転送は不可

たとえ明日の僕が 罪なき誰か 傷つけたとしても
嘘や間違いなどではない それだけが僕の本心だ

何も変わらずとも あるいは何かを変えられたとしても
夢や空想などではない それこそ僕の本懐だ

風邪をひいたみたいだ
なんて言えはしないな

風邪をひいたみたいだ
なんて言い訳はなしだ

命の更改 lyrics : 宏川露之 / ein himinn
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影踏み遊びのように 私の過去を捜した
浜辺に朽ちたサンダル 一人泣いている少女

いつか観た懐かしい 古い映画のような

港の灯台 吹き付ける波
一人無邪気に笑った日々が浮かぶ
詠み人のない 剥き出しの愛
面影を閉じ込めた 曇り空 心に宿した 

打ち上げ花火のように 私の明日を映した
夜更けに捨てた三脚 遠く彷徨う行路

なによりも愛おしい 温く優しい居場所

誰かが与えたこの命を
手放す代わりに見つけたもの
それに生きる意味があるのなら
捜していた答えはもう

港の灯台 吹き止んだ凪
一人最後に笑った今日に沈む
筋書きのない 手探りの解
これで良かったのかな

命の更改 降り注ぐ灰
ずっと今でも夢見る明日を歌う
詠み人のない 手作りの愛
思い出を弔った 夜明け前
さよならと抱きしめた この命 私を離れた

新世紀のレクイエム lyrics : 宏川露之 / ein himinn
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東京の朝はもう 日が沈みそうで暗い
誰かのせいにせずとも ライトを買えば済む話か
ぼろぼろの傘がもう 雨とすれ違うくらい
僕の生活にしても 傷つきながら日々は過ぎる

急行の駅から 少しずつ たどる未来
ホームの端に崩れた 標識が指し示す方へ
朽ち果てた線路は 踏めば融ける雪みたい
やがて道が途切れても それでも前に進まなくちゃ

続けて ずっと 探すこと 
振り向く昨日は眩しいまま
閉じてた目を開けて 
ため息ひとつも 連れていかずに

息せき切って駆け抜ける 
一人きり 夜の向こう側に
明かりがあるのなら 逃げ出すか 
その続きは僕に似合う?

高層の窓ガラス 映り込み 滲む世界
写真は灰にせずとも 思い出はやがて消えていく

待ち焦がれていたんだ 長い夜の終わりを
あなたはどうかそうじゃなく その命を大事にね

誰一人 気休めでさえも 
大丈夫 とは言ってくれないから
価値のない自分自身 以外全部
愛せなくても そこが始まりだ

病んだ足元 雨降り 
地下を泳いだ アルコールは切れて
サヨナラ 交わす 儚い命は 軋む 声を響かせ
歌う 等しく拙い心 伝う 遠く隔たる新世紀で
誰かが生きていた 証を見つけた

僕らは
 
続けて ずっと 探すこと
見上げた明日が暗闇でも
閉じてた目を開けて 
ため息ひとつも 置いていかずに

息せき切って駆け抜ける 
一人きり 夜の向こう側に 
明かりが無いのなら 投げ出すか 
その続きを君は選ぶ?

僕らが いつか辿り着く 居場所の在り処は
振り返る 誰かが見た夜明けか
駆け抜ける 誰もいない夜更けか

そのどちら 今、僕らが選ぶのは