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ハレーション lyrics : ein himinn / 宏川露之
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終わりから 君をそっと閉じ込めた 命をぎゅっと
抱きしめて この想いを呼んでいる 愛してる

肌寒い風がなびいて 君の横顔を隠した
寂しげな背中丸めて 何を見ているのかな
薄暗い空が白んで 淡い一日を覗けば
フィルムの笑顔は 曖昧 誰のためのもの?

もしも明日 この世界が終わるのなら
約束しようね 一緒に死んでくれるよね

終わりから 君をずっと切り取って 生きていたんだ 
その過去を見落としはしないように
始めから これはきっと偶然と信じていた
何ひとつ その理由もないから

差し込んだ影に 潰れた闇をストロボで灯せば
レンズの向こうで再会 ひとりじゃないから

もしも明日 この世界が続くのなら
約束したよね どこにも行きはしないって

終わりから 君をずっと焼き付けて 生きていたんだ
その明日を見逃しはしないように
始めから これはきっと必然と信じていた
何ひとつ その理由もないまま

もしもいつか この想いが褪せるのなら
今すぐその手で 優しく殺して欲しい

はじめから これはきっと 間違いと気付いてたんだ
それなのにもう君しかいないから
君の眼を写したかった 君の眼に映りたかった
それだけで 幸せだった

君の過去が 君の明日が 君の今日が 君の命が 
そのすべてがただ欲しかった
君と逢って 君を知って 君に妬いて 君を失くして
そのすべてが溢れていた
抱きしめて この想いを呼んでいる 愛してる

愛してる

新自殺論 lyrics : 宏川露之 / ein himinn
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こんな人生 溺れた闇夜に囁いて
僕たちを救うのは 新しい自殺論

炎天下、垂れた汗も拭かず 配信
動機は内緒 実はただ朝寝坊
実況動画 気づけばPart20
最終話 課金 広告なしで泣いて

一人 非日常との別れ際で 
コンビニで買えるトラウマで酔えば
咳き込んだ息 ずれたマスク直して
何を隠してるのか 自嘲してる

無線LANで結ぶ 命の繋ぎ目は
あまりに簡単に ほどけてく

この手に残るものは 「生きていたい」と ついた嘘
僕は今でも夢を見てる それで笑えるなら

最終電車 雨も止まず 満員
四季も曜日も 事故で遅延 五月病
隠し撮りした悪質なコラージュ
この僕らのいまを 慰めるだけ

想い出は全部 デジタルで焼いて 
燃え尽きた灰に

この目に映るものは 褪せた記憶に泣いたこと
僕は今でも夢を見てる 何も救われずに
やがて心が枯れるまでは 飽きたニュースを繰り返し
一人眺めて夜も更ける それで笑えるなら

今日で、僕の配信は最終回 
人生のエピローグ代わりにただ話している
この映像を観てくれた人たちの
誰かがもし僕について聞かれたら
白々しいくらいに驚きながら
できればこんな言葉で答えてほしい

「とても幸せそうな人でした」

どんな運命 選べば明日がきたのかなあ
エンディング間近でも 変わらない夜
こんな人生 僕らは何にもなれなくて
僕たちを殺すのは 僕たちを救うのは
新しい自殺論

僕と君とのアンソロポロジー lyrics : 宏川露之
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あまり面白くないコミックスを買い揃えたことがあるから
「人生はそんなものだ」と嘆く君の気が知れない
駅前でフルートの曲のCDをもらいました
息継ぎもはっきりと聞こえるような

昨日の夜 作りかけたまま 
ポップコーンシュリンプ 騒いで
フランネル 洗濯のしすぎで
持ち上げられない クローゼットにしまえない

叱らないで 君のためだから 
それでいいよって笑ってよ
嫌わないで 君のためだから 
難しくないと受け止めてよ
寝違えた恋の分だけ目が覚める 
大人になったらぐっすり眠ろう

神様はきっとサンダルを履いたことがないんでしょ?
足の小指のツメはもう少し丈夫だったらとても良かったな
朝食はコーンフレーク チョコドレッシングかけて
しっぱい ジュニパーベリーの歯磨き粉

君の代わりの嘘のはずだった
言った通りの意味じゃなかったのに
憶えてる? いちの位まで
降りだした雨に壊されて泣いていた ひとりきりの校庭

辞典で地下鉄が止まって代わりに動きだす在来線
「中央付近へお向かいの方々はここで今すぐにご乗車を」
八月の夜が九月の朝に変わる少し前の最終電車
停電なんて無関係 夏祭りだってあるんだから

叱らないで 君のためだから
それでいいよって笑ってよ
嫌わないで 君のためだから
難しくないと受け止めてよ

叱らないで 君のためなんだから
それでいいよって笑ってよ
寝違えた恋だけ目が覚める
大人になったらぐっすり眠ろう
大人になったからぐっすり眠ろう

さくら lyrics : ein himinn
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桜が咲いたなら 僕はここで目を閉じるよ
霞んだ景色のその向こうで揺れていた あの日の僕と桜

何も言わず知らんぷりで過ぎていった あの日の僕らは いま別々の場所で
相変わらず僕はふがいない思いばかり募らせてるよ 君はどうだろう?

どうせこんな日々もすぐ終わるんだって 早歩きで駆けた大開通りで
ふと舞い込んできた花びらに気を取られて 思わず見上げた 青過ぎる空に

桜が咲いたなら 何故か歩みが遅くなるよ
永遠のように舞う長さで 喜びも続いていけばいいのに

ここじゃないどこかへ僕を誘う何かを待ち望んでいた 部屋の窓辺に腰掛け
そこから見えた世界に唾を吐き続けていたよ 今も同じことしている
この街から逃げ出そうと駅へ向かう途中 いつものように立ち寄った神田川で
あの時の僕らは僕らを疑いながら 自問自答を繰り返していて

きっと全ては正しかったよ 何一つとして間違ってないよ
未来は必ず明るいんだと 今でも僕はそう信じている

涙が枯れたなら 全て忘れて歩けるかな
刹那のように散る早さで 悲しみも消えていけばいいのに

生きていくことに意味はないと ここで立ち止まるのも意味はないよ
出会いと別れの今日を繰り返して 僕らの物語は続いていくんだよ

さくら さくら 僕らの旅は
さくら さくさ 決して消えない
さくら さくら 次に会えるまで
さくら さくら どうか、生きていて

千年夜 lyrics : 宏川露之
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きっと、僕らの空は繋がっていない
同じような月が見えたとしても、どれも全部違うもので
それなのに 決して届くはずのないこの思いは
息を潜めて 夜が明けるのをじっと待っている

いまだに慣れないままのこの街で 
君のことを知ったのはもうずっと前のよう
向かいのホーム 遠くから眺めているだけで 
何も変わらない日々もそれなりに楽しかったんだ

きっと、僕らの空は繋がっていない
何度も自分に言い聞かせるようにして繰り返した
その代わりに少しずつたまっていく 
君の遠景と乗り換えのスクリーンショット

きっと、僕らの空は繋がっていない 
僕らの夜は繋がっていない 
僕らの今日は繋がっていない 
繋がっていない

生きる意味や 泣いたことが
一つ一つ 空に浮かぶ
振り返るのは 明日にして
長い夜の向こうへ

いつだってモノラルで泣いた lyrics : 宏川露之
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世界がやけにうるさくて 
耳を閉じるたび 君を感じてる
変声機 愛し愛されはするけれど 
そのせいでいつも朝弱いパレード

一人でいれば楽だけど
ドアを閉めるたび 寂しくなるから
選択肢 登録済み 配信者
ちょうど始まって 鳴り響くララバイ

救われてみたい 浅い夢の先
音割れしたって 気にはしないで
君と繋がれた 一瞬の声に
抱えていた 感情が揺れて
いつだってモノラルで泣いた

言葉がなぜか浮ついて 
口を開くたび 滑り落ちるから
遠征日 キャンセル待ち 格安の
夜行バスに乗って君の街まで

報われてみたい ずるいこの思いも
馴れ馴れしいくらい 突き放して
君を映し出す スクリーン越しに
嫌っていた 現実は溶けて
それだけが生きる意味だった

救われはしない 浅い夢の先
音割れしたって 気にはしないで
君と繋がれた 一瞬の声に
抱えていた 感情は揺れた

報われてみたい わがままな気持ち
ばればれだって わかっていたけど
君が途切れたら 自分で受け止めて
これで最後だと気づいて
いつだってモノラルで泣いた