僕と君とのアンソロポロジー

僕と君とのアンソロポロジー lyrics : 宏川露之
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あまり面白くないコミックスを買い揃えたことがあるから
「人生はそんなものだ」と嘆く君の気が知れない
駅前でフルートの曲のCDをもらいました
息継ぎもはっきりと聞こえるような

昨日の夜 作りかけたまま
ポップコーンシュリンプ 騒いで
フランネル 洗濯のしすぎで
持ち上げられない クローゼットにしまえない

叱らないで 君のためだから
それでいいよって笑ってよ
嫌わないで 君のためだから
難しくないと受け止めてよ
寝違えた恋の分だけ目が覚める 
大人になったらぐっすり眠ろう

神様はきっとサンダルを履いたことがないんでしょ?
足の小指のツメはもう少し丈夫だったらとても良かったな
朝食はコーンフレーク チョコドレッシングかけて
しっぱい ジュニパーベリーの歯磨き粉

君の代わりの嘘のはずだった
言った通りの意味じゃなかったのに
憶えてる? いちの位まで
降りだした雨に壊されて泣いていた ひとりきりの校庭

辞典で地下鉄が止まって代わりに動きだす在来線
「中央付近へお向かいの方々はここで今すぐにご乗車を」
八月の夜が九月の朝に変わる少し前の最終電車
停電なんて無関係 夏祭りだってあるんだから

叱らないで 君のためだから
それでいいよって笑ってよ
嫌わないで 君のためだから
難しくないと受け止めてよ

叱らないで 君のためなんだから              
それでいいよって笑ってよ
寝違えた恋だけ目が覚める 
大人になったらぐっすり眠ろう
大人になったからぐっすり眠ろう

 

放課後の月 lyrics : 宏川露之
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学校の狭い図書室には いつも冷たい人しかいないから

吹奏楽の練習 嫌われて 閉じられた窓 舌打ちの音

長編の続きを読む前に 借りてきた悲しい物語のなかで
世界はきっと変わらないや、と まるで子供みたいに拗ねた
あの子に私は似てたりするのかな
最後のチャイムをただずっと聞いていた

屋上 君と 交わした言葉
気づかないふりをして 世界中 ひとりきり

放課後の月を 眺めている私が
もし泣いていても 気にしないでね
壊れた朝を繰り返す街で
こんなにきれいなものはないから

 

みらい lyrics : 宏川露之
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新世紀は一人で迎えました

崩れたビルと割れた何かのディスプレイ
生きものは虫ばかり たまに聞こえる遠吠え
大きい声をうらやましいなと思うのです
   
中継地は学校、裏口から
汚れた床で眠る 苦手な早起き
すきま風 割れた窓 震えても夜は長く
寝返りさえも打てない場所で夢を見るんです

終電には乗り込むつもりだった
休戦日に世界が無くなるなんて
 
みらい こんな 私だけ泣いて
もう、ずっと寂しいままで
見慣れていた 景色 探しても
街並みは暗く、ただ暗く 

みらい こんな 私だけがいて
もう、とても眠たいけれど
初めて見た 遠い灯火が
塞いだ目を開かせてくれた
 
救命器はおととい使い切った
潰れた喉で歌ういつかのゲームソング
飲み物は雨ばかり 自販機はどれも空で
広告ポスター 炭酸 昔は好きだった

トンネル前 廃バスが塞ぐ道
進んだ先にきっと 答えがあるから
あと一歩 あと一度 乗り越えて 擦りむいて
あと少しだけ 生きていたいと思うのです

一日ずつ 明かりを追いかけて
近づくから 願いも叶うといいな

みらい こんな 私だけ泣いて
もう、ずっと寂しいままで
抱えていく 荷物 軽くても
足跡は深く、ただ深く

みらい こんな 私だけがいて
もう、とても眠たいけれど
誰かが いま 生きて待つのなら
見つけて会いに行けますように

たどり着いた目的地には 機械式の点滅灯
全自動 人の手も借りず 淡々と瞬いて
高汚染レベルの警告 それだけのための光
心のどこかで気づいてた 諦めたって見ないふり

生きる意味なんてなかった それなのに失くした気がした
また見つけるのは簡単だ それなのにどこにもないのは

それなのにどこにもないのは

みらい こんな 私だけ泣いて
もう、ずっと寂しいままで
明日はどこ 向かうあてもなく
塞いだ目は 世界さえ閉じて

みらい こんな 私だけがいて
もう、とても眠たいけれど
「誰かが また 起こしてくれたら」
なんて夢はもう見れないかな

みらい こんな 私だけ一人
もう、生きていないみたいだね
それなら いま 流した涙は
目を覚ますまで 乾かないように